性癖の克服
性の嗜好というものは本当にデリケートな問題だと思います。
私は男性ですが、もう何十年もの間、自分の性癖に悩み続けてきました。それは私自身の人生の第一課題というくらい、多くの時間を費やしてきました。でもやっと最近になって、自分の性癖について理解し、コントロールできるようになってきたので、多くの皆さんと共有しておきたいと思います。
私は長い間、「少女愛好癖」に悩み続けてきました。今の日本において、おおっぴらに公開できるものではないですね。それを知られればきっと多くの人から笑われ嫌われますね。長年、私の性の対象は5歳くらいから、上限ははっきりとしませんが、とにかく幼い少女に性的な魅力を感じて多くの年月を過ごしてきました。
自覚するようになったのは高校生くらいの時からだったと思います。思春期以降、私は勉強ノイローゼになり、うつ状態が大変ひどかったのですが、学校で会う女子高生よりも、通学途中に見る小学生の少女の方が魅力的だったのをよく覚えています。私は当時から、周りの友人との会話やメディア情報などにより、自分が異常性癖の持ち主だということをしっかりと自覚していました。でも月日を重ねるにつれていつか変わっていくだろうと、特に気に留めてはいませんでした。しかし、成人しても中年になってもこれが変わっていくことはありませんでした。
成人以降、私は多くの時間を悩むことに費やしました。自分は世間的に忌み嫌われる性癖の持ち主だ、普通の人が経験する「同年代の人に魅力を感じて結婚に至る」ということが自分には到底できないだろう、子供を授かることも諦めなければいけない、と毎日愕然としていました。成人した女性に魅力を感じようと様々な努力を繰り返し、また性的欲求がいまどこに向いているのか、日々疲れ果てるくらい確認していました。
中年になった最近、少しずつ性的欲求の変化する法則を見つけ出すことができました。
1.仕事や勉強などで焦りが強い時は、性欲が増し、異常性癖が強く出る
2.心が穏やかな時は、性欲が弱く、また性的嗜好も一般化する
つまり「性的欲求は不安と強く関連している」ということです。危機的状態に種を保護するための動物的な本能なのかもしれません。高校生の頃、うつ状態がひどかった頃、性癖が非常に強くなったことにも納得がいきます。
私が性癖を正常化させるために心掛けていることです。
1.仕事や勉強の時間や量を減らし、のんびりした時間を大切にする
2.人と競争しない、人からよく見られようとしてがんばらない
3.自分の性欲を受け入れる。世間と比較してあれこれ悩まない
4.禁酒禁煙、バランスの良い食事、適度な運動により健康を維持する
(特に3.が効果的)
最近、全くと言っていいほど少女愛好癖が出なくなりました。もちろん今は、性癖というものはそれが「行動に移されない限り、何であってもよい」ものであり、さらには「人と比較して優越を判断する問題ではない」と思っているので、これ自体あまり気に留めてすらないことですが・・・
日本の教育や昭和時代の親の教えというのは、戦争の影響もあってか、とにかく「世間一般的でなければならない」、「人より優れていなければならない」という意識が強いものです。子供たちはストレスにさらられて生きる結果となり、それがわずかな性癖の歪みを作り出し、またその歪みついて自ら深く悩み考え不安に陥ることで、さらなる性癖の異常を引き起こすという悪循環が起きるのだと思います。